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歯周病の治療:

全身の健康のために健康な歯ぐき作りを真剣に考えます

歯周病菌は「殺人細菌」です。
全身にまわると心筋梗塞や脳梗塞、
糖尿病や肺炎の原因になることをご存知ですか?

体内には腸内細菌をはじめとした常在菌が1000種類も生息し、ビフィズス菌のように人体の健康にプラスに働いてくれるものもありますが、「歯周病菌」は人体にとってマイナスな面しかありません。

テレビCMなどで歯周病菌が歯ぐきを腫れさせたり、歯を支えている骨を溶かしたりする描写は、多くの方がご覧になったことがあるかと思います。歯周病(あるいは歯槽膿漏)は根ごと歯が抜け落ちてしまうと言う非常に怖い病気です。

​しかし、この歯ぐき症状は歯周病菌のおもての顔に過ぎません。歯周病菌には命を脅かしかねない、さらに裏の顔が存在します。具体的に言うと菌が全身にまわると血栓ができ心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。また菌が産生する毒素が糖尿病にかかるリスクを高めることで知られています。さらに​特筆すべきは肺炎です。東日本大震災において肺炎により避難所でなくなる方が多かったのは、日常的な口腔ケアができなくなり、菌を肺に吸い込んでしまったことが原因と言われています。

​悪性腫瘍に次ぐ死亡率の心疾患や脳血管疾患、肺炎。歯周病菌は歯周ポケットを拠点に寄生しながら、静かに人間の命を狙っている「殺人細菌」なのです。コレステロールや糖質のコントロールも大切ですが、あなたの歯ぐき、本当に大丈夫ですか?

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テレビ・ミヤネ屋での歯科特集より

歯周病は重篤な全身疾患の原因となる怖い病気です。

大切なことは、歯周ポケットを浅くし、
日常的なセルフケアがしやすい
口腔環境を作ることです。

歯周病の治療において一番大切なことはセルフケアです。

どんなに歯科医院にまめに行く習慣のある人でも、日常的に自分で管理しなければなりません。当院では、まずセルフケア方法の指導を第一に行います。

そして、日常的にセルフケアがしやすい健康な浅い歯周ポケットにするために、さまざまな策を講じます。

 

歯周病菌は歯周ポケットという歯と歯ぐきの間の溝を好みます。菌は自らの繁殖のためにもっとポケットを深くさせようと、さらに歯と歯ぐきを剥がしたり、歯を支えている骨を溶かそうとします。

したがって、当然ながら菌を除去する必要があり、超音波で歯石を砕いたり、麻酔をして掻き出したりします。それでも深いポケットが浅く治らない場合は、歯ぐきを外科的に切ったり縫いあわせたりする「フラップ手術」という小手術をおこないます。

合っていない冠やつめもの、
過度な力がかかる噛み合わせには要注意です。

​歯周ポケットが深くなる原因は、その人の自己管理能力だけの問題とはかぎりません。

写真は残念なことに抜歯するに至ってしまった歯です。過去の歯科治療でかぶせた冠や詰め物が不適合だと、患者さんがいくら頑張ってセルフケアをしても菌が住み着いてしまいます。患者さんには、隙間があるかどうかなんてよくわからないと思います。あるいは、過度な力がかかる噛み合わせだと、その部分だけ歯周病が進行しやすくなります。

不適合な修復は私自身の治療でも起こりうる問題です。こういった歯を抜歯する際に、修復治療がいかに慎重性と倫理性が問われるものであるかを痛感します。

詳しくは、下記のページで説明します。

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血圧をさげる薬など、
歯周ポケットを深くする副作用をもつ薬があり、要注意です。

血圧を下げる薬にはいくつか分類があり、その一種である「カルシウム拮抗薬」は、歯ぐきを増殖させ、歯周ポケットを深くしてしまう副作用が存在します。写真のように歯と歯の間(歯間乳頭)が膨れ上がることが薬剤性歯肉増殖の特徴です。内科主治医の先生に相談して別な系統の薬に変更できれば良いのですが、難しい場合も多く、外科的な切除療法と入念な菌の排除が必要になります。

以下の薬を処方されている方は、歯周病について要注意です。

 ・高血圧薬(カルシウム拮抗薬): アムロジピン、アダラート、ニフェジピン、ノルバスク、ランデルなど

 ・てんかんの薬: アレビアチン、ヒダントールなど

 ・自己免疫疾患の薬: サンディミュン、ネオラールなど

歯を抜くことのメリット・デメリット・・・
歯を抜かないことのメリット・デメリット・・・
何よりしっかり説明することが大切だと考えます。

私たち歯科医師にとって、患者さんの歯を抜くというのは責任重大なことです。

抜いた歯はもとには戻りません。術前の診断はきわめて重要なものです。

ときどき、「どうにか抜かないで残してほしい」と懇願されることがあります。

しかし、患者さん自身のセルフケアでコントロールできる健康な歯周ポケットでなければ、心筋梗塞などの命を脅かすような問題にもなりかねません。歯を残す治療(保存治療)というのも、同様に責任重大なものです。

私にはを歯を抜くメリット・デメリット、歯を保存するメリット・デメリットをしっかり説明する使命があると思っていつも診察しています。歯科治療は歯科医師と患者さんの二人三脚です。不安に思うことがあったら何でも聞いてください。まず話し合うことから歯周病治療がはじまります。