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​高倍率拡大鏡の使用について

​緻密な歯科治療は裸眼では難しい

歯の治療はとても細かいものです。

私たちは40cmほど上方から患者さんの口腔内を診察しますが、これはちょうど膝枕で耳掃除をしてあげるくらいの距離感です。皆さんが誰か他の人の耳掃除をしてあげるとして、直径7mmほどの耳の穴の中に、幅3mmほどの耳かきを入れるだけでもそれなりの集中力を要すると思います。

しかし、歯科治療における対象物は耳の穴よりはるかに小さく、たとえば根の治療をする時は、暗く狭い口腔の中を、デンタルミラー(歯科用の小さな鏡)を見ながら、直径0.3mmの根管孔(歯の神経の入り口)を探します。そして、0.1mmの針のような器具を挿入して根の中の感染源を除去するという流れです。

 

歯科治療がどれほど細かいかを理解していただけますでしょうか?

これを裸眼で行うのは至難の業です。

当院ではこの細かい作業をできる限り正確に行うために10倍の拡大鏡を導入しています。保険治療・自費治療に関わらず、乳幼児の診察からお年寄りの義歯の調整、歯のクリーニングにいたるまで、基本的にすべての人の診察を10倍の拡大視野で行うようにしています。

 

完全予約制が、逆に不便に感じる方もいらっしゃると思います。

私にとっても数多くの患者さんを素早く診察する方が経営的には良いわけですから、苦渋の決断です。スピードや収入よりも安全で正確な治療を優先します。

混雑する場合、予約が先になってしまうこともありますが、どうかご理解いただきますよう宜しくお願いいたします。

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