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根の治療:

神経を極力とらないことラバーダム防湿という手技を重要視します

​根管治療は建築でたとえると「基礎工事」にあたり、極めて重要な作業です。
いかに外装がきれいでも、基礎である歯根部分に欠陥があっては意味がありません。
以下は初めて神経をとる治療(抜髄)の具体的な流れと注意点です。
診査・診断

右下第一大臼歯に大きな虫歯があります。
患歯のレントゲンを撮影し、虫歯の黒い像が神経(歯髄)に達していることが確認されました。

基本的に自発痛(何もしなくてもズキズキ痛いような状態)が強い場合、神経をとる根管治療(抜髄)の適応となります。

​全身状態の確認、局所麻酔

歯科で使用する麻酔薬には、血圧を変動させてしまう成分が入っています。

また、まれに麻酔薬そのものに対するアレルギー反応を起こす場合があり、細心の注意が必要です。

当院では血圧など全身状態を把握した上で、できるだけ痛みやストレスのない麻酔を行なうように心がけています。
詳しくは以下のページをご覧下さい。
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​う蝕の除去開始

う蝕(虫歯)を除去するにあたり、う蝕検知液という試薬を使用しています。
虫歯菌に感染した部分が黒や茶色であればわかりやすいのですが、ベージュ色、もしくは完全に白くて健全な歯質と区別がつかないということもあります。

う蝕検知液で青く染めることで虫歯の取り残しが最小限になるように心がけています。

​隔壁の築盛

虫歯で崩壊した部分が大きい場合、隔壁(かくへき)という歯質の補強を行ないます。
う蝕検知液を使用し慎重に外周部分の虫歯を除去したら、コンポジットレジン(白い樹脂)を用いて補強の壁を築きます。

​ラバーダムと周囲の封鎖・消毒

ラバーダムというゴムシートを装着します。

唾液の侵入を防止し、薬液や器具の誤飲を防ぐ上で極めて重要です。

建設現場を覆っている「ブルーシート」のようなものと考えて頂ければわかりやすいかと思います。

さらに、唾液が侵入する隙間がないようにパテで囲み周囲を封鎖し、2種類の薬液(ヨード、高濃度のオキシドール)で周囲を消毒します。
中にはラバーダムで苦しくなってしまう方もいらっしゃいますが、できるだけ呼吸が苦しくならないように配慮しています。詳しくは以下のページをご覧下さい。

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​感染源の除去、根管形成・洗浄

ニッケルチタンファイルという針状の器具などを用いて、感染した歯髄を除去します。
同時に根管の形状を整えていき、2種類の薬液(次亜塩素酸ナトリウム、EDTA)と精製水を使用して超音波で洗浄します。

暗く細い根管内を視診することは容易ではなく、当院では必ず高倍率の拡大鏡を装着して診察しております。

詳しくは以下のページをご覧下さい

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​1日目終了(薬を入れて封鎖)

水酸化カルシウムという薬を根管内に填入し、仮のセメントで封鎖して、1日目は終了です。

​必要に応じて抗生物質や鎮痛剤の処方をします。

歯の神経というものは非常に細かく枝分かれしているため、当日中に100%除去できているわけではありません。

​術後に痛みが出る可能性があることをご承知ください。

​2日目

再び麻酔とラバーダム、患歯周囲の消毒を行い治療再開です。

打診(歯をコンコンとたたいてみて痛くないか)などの反応の有無を確認して、問題がなければ根管充填に進みます。

根管の状態によっては、なかなか痛みがとれないケースもあります。

症状がある場合は、再度根管形成や洗浄を行い、症状に応じた薬を入れて再び封鎖し様子を見ます。

​根管充填

根管内に異常がなければ、根管内の最終的な充填(根管充填)を行ないます。
ガッタパーチャというゴムのような物質は生体親和性が高く、これを根管内に充填します。

写真は右下第一大臼歯の4本の根管にガッタパーチャを充填した直後のレントゲンです。

もともと根管自体は無数に枝分かれしているものです。また石灰化といって、器具が通らないくらいに細くなっている場合もあります。人の手によるものですから、どんな名医であっても100%根管内に人工材料を填塞することはできません。

レントゲンで確認し、今後細菌が再び増殖しないような無菌的な封鎖が見込める状態であるかを確認します。

不安があれば、また後日に確認のレントゲンを撮ることもあります。
確認後に問題がなければ、詰め物やかぶせ物などの上部構造の修復作業へと移行します。

※ 治療の結果には個人差があります。治療の手法やメリット・デメリットを知っていただくために掲載した一例です。
​そもそも歯の神経はできるだけとりたくありません。
当院では、まず神経を残すことを第一に考えます。

歯の内部の神経をとると歯の寿命が短くなるという統計データがあります。

この理由は、①神経を取る際に唾液が流入し、よけいに細菌感染をこじらせてしまう事例が多いこと、②根の内部の壁が薄くなり歯が割れてしまうことなどが挙げられます。これらの条件をクリアできさえすればば決して寿命は短くならないと言われていますが、それは簡単なものではありません。

当院では前述のラバーダムを使用し、できるだけ無菌的な操作を心がけ、できるだけ壁を削らないよう慎重な治療をこころがけておりますが、それも人の手によるものですから、100%うまくいくとは限りません。そもそも前述のように、網目状に枝分かれした根管すべての清掃・充填という完ぺきな根管治療は不可能です。

神経を取らないに越したことはないのです。

内部深くまで人の手が介入するほど歯の生存率は低くなります。

したがって、深度が浅い治療で済む可能性がある場合は、まず浅い介入で済むかどうかチャレンジし、それでもダメなら神経を取るという手順を踏むようにしています。

具体的には「可逆性歯髄炎」といって、神経への細菌感染が浅く、薬によって神経の改善が可能なケースです。当院では「直接覆髄法」という手法を頻繁に用い、神経本体を除去する治療(抜髄・ばつずい)は極力回避するようにしています。

​直接覆髄法は、的確な診断のもとラバーダムを用いた無菌的な操作をしないとうまくいきません。100%成功する保証もありませんが、歯の神経が一生大切にすべき大切なものである以上、できるかぎり保存できるよう全力を尽くします。

※ 治療の結果には個人差があります。治療の手法やメリット・デメリットを知っていただくために掲載した一例です。
CTレントゲンの導入により
従来型のレントゲンで判別しにくかった
病態が把握できるようになりました。

当院では歯科用3次元X線断層撮影(CTレントゲン)を導入しています。従来型の2次元的なレントゲンでは複数の根が存在する歯などにおいて物体同士が重なってしまうため、病態の把握が困難な場合がありましたが、CTの登場により重なりのない3次元的な観察が可能になり、飛躍的に診断が明確になりました。

根管治療(根の内部の治療)は非常に細かく難易度が高い作業です。診断を間違えるとかえって悪化させることになりません。当院では必要に応じてCTを撮影し、根管治療に利用しています。

なお、CTレントゲンは難治性の根尖病変が存在する場合などで保険適用となっています。